fc2ブログ

東京国際映画祭その4

さて、映画祭、最終回。

イスラエルの映画「フォーギヴネス」。
ユダヤ人と、パレスティナ人をめぐるお話。
政治性の強い物語である。
イスラエルを建国するに当たって、パレスティナ人を追い出すのだけど、その際に、パレスティナ人を虐殺した村の跡地に、精神病院を建て、ホロコーストによって精神を病んだユダヤ人を入院させているという。ちょっとした皮肉のような話だけど、本当のことらしい。
前半、精神病院の物語はおもしろかったけど、後半はちょっと、物語としては、面白味に欠けた、まあ、理屈っぽい感じだった。
しかしながら、イスラエル人の抱える問題意識というのは強く印象に残った。
パレスティナ人との共存を考えるイスラエル人の多くは「パレスティナ人も我々と同じであるなら共存できるのに」と考えているらしい。解決、そんなものがあればだが、の道は、まだ遠いのだと思った。

無声映画「雀」
東京国際女性映画祭で見た映画。
活動弁士つきである。活動弁士つき映画なんて、はじめての経験であったので興味深かったし、声色が様々に変わるのはおもしろかった。
また、映画の内容もキリスト教的価値観を背景としていて、戦前の古いアメリカ映画で、今見るととても新鮮な内容であった。
底なし沼に囲まれた、悪徳農場に捕らえられた少女と子どもたちの物語である。
主演のメアリー・ピックフォードは、ロリコンにはたまらない感じであるけど、それほど若くはなさそうである。
無声という制限がある映画表現は、おもしろいなあ、と思ったのでした。

では、では



2006.10.30 02:34 | 映画 | トラックバック(0) | コメント(2) |

コメント一覧

東京国際映画祭、かつて僕が20前後だった頃文化村に行って見た記憶があります。何を見たかは記憶が全然ありませんが。当時の僕は軽く映画狂いでした。スペイン映画祭とか日本映画を一日流している映画館に3日間通ったりとか。チケットぴあの欄外に載っていた、埼玉にある、昼間は学習塾のオールナイトの映画館とかまだあるのかなあ?(←yomokenさん知ってますか?)

とかなんとか感慨にふけってみました。アディダス!

2006.10.30 14:27 URL | T #- [ 編集 ]

やあ、Tさん。

私は、ミーハーなので、学習塾は知りませんでした。ぴあも買っていないし。

映画って、一人で時間を過ごせるからいいのですよね。
それと、見ないといい映画かどうかも分からないところも好きな理由です。
まあ、そんなところです。

2006.10.31 00:22 URL | yomoken #JalddpaA [ 編集 ]

コメントの投稿












管理者にだけ表示

トラックバック

トラックバックURL↓
http://yomoken.blog2.fc2.com/tb.php/424-8e663caa

| ホーム |